京都フランス歌曲協会 青山音楽財団助成公演コンサート

影と沈黙と・・・ D’ombre et de silence

~ルーセル、オネゲル、デュティユー〜

日時:2018年7月7日(土)17時開演(開場16時30分)会場青山音楽記念館 バロックザール 入場料:一般3,000円、前売り2,700円、学生・クラブフランス会員2,500円 インターネット割安チケットあり(一般2,700円、学生・クラブフランス会員2,000円)

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次回夏のコンサートでは、ルーセル、オネゲル、デュティユーの作品をセットで扱うことで、20世紀フランス音楽の流れのひとつをたどります。

デュティユーは現代のフランスを代表する大作曲家ですが、その音楽史的な位置づけはなかなか難しいとされています。また、デュティユーは主に器楽曲の作曲家として知られており、歌曲が取り上げられる機会はあまりありません。けれど、デュティユーはルーセルやオネゲルの影響下に出発した作曲家であります。そこでこれら三者の作品を組み合わせることで、デュティユーの音楽史的な位置づけ――新古典主義とのつながり――も見えてくると思われます。また、精緻ながらいくぶん渋いデュティユーの声楽曲は、プーランクやメシアンよりも、むしろルーセルやオネゲルと並べることで、その特色と魅力が明らかになるでしょう。本コンサートでは、この三人の作曲家の歌曲を取り上げるとともに、この三人の共通項としてフルートのための作品を取り上げ、デュティユーのピアノ曲をオネゲルのピアノ曲の延長線上に位置づけます。コンサートのタイトルである「影と沈黙と…」は、デュティユーのピアノ独奏曲のタイトルでもあります。

今回は当協会ならではの少し凝ったプログラムとなりました。他ではあまり聴く機会の少ない三人の作曲家の名曲をお楽しみいただければ幸いです。ぜひ会場にお運びくださいませ。ご来場の際には今回のコンサートは会場がバロックザールになります。また開演も17時となりますのでお間違えのないようにお願い致します。

インターネットチケット申し込みは終了しました。

 

 

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美山 節子 について

京都市立音楽短期大学(現、京都市立芸術大学音楽学部)卒業。同専攻科修了。私学福祉給費生としてパリに留学。リサイタルや演奏会において主にフランス歌曲を中心に演奏活動を行う。また宗教曲のソリストとしても活躍。2005年よりトウール国際フランス歌曲センター「アカデミー・フランシス・プーランク」のマスタークラスに度々参加しフランス歌曲の研鑽を積む。CDブック『歌うボードレール』(同朋舎)、訳書『フランス歌曲の珠玉』(春秋社)、『初めての発声法』(音楽の友社)、他に『歌い手のためのフランス歌曲発音法』等刊行。元大阪芸術大学演奏学科及び同大学院教授(声楽)。日本フォーレ協会、日本演奏家連盟各会員。当協会代表として企画運営にあたる。
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