協会について

京都フランス歌曲協会のあらまし

1991年10月10日、第1回コンサート(於:青山音楽記念館バロックザール)を皮切りに京都フランス歌曲協会の活動は始まりました。

京都には古くからフランス歌曲に親しむ演奏家や聴衆を育む土壌がありました。

日仏両国間の知的交流の場として日本で最初に関西日仏学館 が開かれたのも京都であります。学館内には芸術促進の場として稲畑ホールがあり、先人たちがしばしばコンサート等を行い、フランス音楽の啓蒙に励んでこられました。

こうした先輩方の築かれた基盤の上に設立されたのが京都フランス歌曲協会であります。

当協会の目的は第一に歌曲を軸にフランス音楽全般の普及にあり、第二にはフランス音楽の研究研鑽を掲げています。

これらの目的のために、会員及びゲストによる年間5回のコ ンサートを京都の彼方此方のホールで開催しております。また当協会内では毎年 のように著名な専門家を内外から招聘し、公開レッスンを開催したり、勉強会を行い会員同士が切磋琢磨してレベルアップに努めています。会員には演奏家のみならず、フランス文学や音楽美学、音楽学の専門家たちも加わり、プログラムの解説や訳詩、レクチャーコンサート等で立場を活かした活動を行っています。従って当協会のコンサートプログラムの解説、歌詞対訳は全て協会所蔵のオリジナルとなっております。またコンサートのプログラム内容もこうした専門家たちと演奏家がそれぞれの立場から意見を出し合って考案しております。

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長年に渡り積み重ねを経てきましたところ、2021年には30周年を迎えることができました。少人数で発足した当協会も、今では130名ものメンバーを抱 える大グループとなりました。コンサートでは適材適所をモットーに、個々の持味を存分に活かせる人選を心がけております。

コロナの影響もあり設立30周年記念コンサートは2022年10月より全8回のシリーズで開催しております。コンサート欄をご覧くださいませ。

これからも様々な企画に取り組み、一層の発展を目指してまいります。

少しでも多くの方々が当協会の活動に興味をお持ちいただければ幸いです。